プロチアデン(ドスレピン)を処方された方へ
一般名
ドスレピン塩酸塩 dosulepin hydrochloride
製品名
プロチアデン
剤型
錠 25mg
適応
うつ病・うつ状態
用法・用量
1日75~150mgを2~3回に分けて内服します。増減は可能です。
半減期
約11時間
プロチアデン(ドスレピン)の特徴
プロチアデン(ドスレピン)はSPOFA社において開発されたジベンゾチエピン骨格を有する抗うつ薬です。
各種のタイプのうつ病、うつ状態に対して優れた効果を有します。
また心機能への影響は少なく、比較的安全性が高いお薬です。
ただし、SSRIやSNRIなどの抗うつ薬に比べると、眠気や便秘などの副作用を感じやすい人は多いかもしれません。
プロチアデン(ドスレピン)の薬理作用、薬物動態、適応症に対する効果
Tmax(最高血中濃度到達時間)は約4時間で、半減期は約11時間です。
作用機序は主にモノアミン(セロトニン、ノルエピネフリン、ドパミン)の再取り込み阻害によります。
抗うつ作用はトフラニール(イミプラミン)より強く、トリプタノール(アミトリプチリン)より弱いと報告されています。
うつ病、うつ状態に効果的で、優れた抗不安作用も持っています。
プロチアデン(ドスレピン)の意点、副作用
プロチアデン(ドスレピン)をはじめとする抗うつ薬において、服用開始後に抗うつ効果を発現する前に副作用が出現することもあります。
特に三環系抗うつ薬は抗うつ薬の中で、作用が強く、副作用も出現しやすいお薬ですが、プロチアデン(ドスレピン)はその中でも比較的副作用の発生頻度は低い方です。
口渇、めまい、便秘、眠気、不眠、発疹、排尿困難、パーキンソン病様症状、躁転、頻脈、倦怠感などの報告があります。
しかし、抗コリン作用及び、血圧降下などの心循環系への影響はトリプタノール(アミトリプチリン)より弱いです。
プロチアデン(ドスレピン)の薬物相互作用
抗コリン作用を有する薬剤、アドレナリン作動薬、バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制薬、シメチジン、アルコールと併用すると作用が増強されることがあります。
降圧薬の作用を減弱させることがあります。
まとめ
プロチアデン(ドスレピン)は効果の強いとされる三環系抗うつ薬に分類される抗うつ薬です。
三環系抗うつ薬の中では比較的副作用が軽減しており、抗うつ作用をはじめ、不安への効果も期待できるお薬です。