摂食障害と新生児、乳児への影響
妊娠をきっかけに摂食障害の治療を始められる方がいます。
母親の栄養は、乳児にとって重要であることは以前から知られています。
母親の摂食障害が、生後1年間に乳児に及ぼす影響を研究した報告があります。
それによると、摂食障害の症状が持続している群の児において、自律神経系の不安定さが報告されました。
また、産後1年目の時点で、摂食障害の既往のある群の児には、健康な対照群に比べて言語発達および運動発達の障害がみられたとの報告があります。
摂食障害は10代の頃から出現しやすい病気です。
摂食障害の方は治療に取り組むのが困難で、自分が摂食障害であることを否認することも多いため、摂食障害が新生児や乳児にもたらすリスクについて知っておくことで、治療開始のきっかけになってほしいものです。